スキップしてメイン コンテンツに移動

糖尿病ってどんな病気?⑤

こんにちは。デコポンです。

前回は血糖値とインスリン分泌、1型糖尿病の血糖コントロールのためのインスリン注射、低血糖ついて投稿しました。
糖尿病ってどんな病気?④


血糖トレンドの把握

血糖のコントロールのために血糖値のトレンドを把握することは非常に重要です。
糖尿病患者ごとにトレンドは異なり、朝高くなる方、午後に低くなる方、就寝後に変化する方など、多様です。
もちろん食べたものや運動などにより、日によっても血糖のトレンドは変わります。

◇ SMBG

血糖値を穿刺器具と測定器を使い、測定することを『SMBG(血糖自己測定)』といいます。
【SMBG:Self Monitoring of Blood Glucose の頭文字をとった略語】
SMBGによる血糖値測定は正確な血糖値を計測するには最善の方法です。 

ですが、測定時の血糖値しか分からないため、常に変化する血糖トレンドを把握するには向きません。

SMBGでトレンドを把握しようとしたら、定期的な採血と測定を行わなくてはいけません。
例えば、起きている間、30分間隔で測定するとした場合、36回も採血と測定を行うことになります。
しかも30分間隔ではトレンドを把握するには少ないので、SMBGでトレンドを把握することは非現実的です。

◇ FGM(フラッシュグルコースモニタリング)

そこで、血糖トレンドを把握するために登場するのが、アボット(Abbott)が販売する『FreeStyleリブレ』です。

『FreeStyleリブレ』は『FGM(フラッシュグルコースモニタリング)』に分類される、グルコース(ブドウ糖値)を持続的に計測してくれる機械です。
【FGM:Flash Glucose Monitoring の頭文字をとった略語】

『FreeStyleリブレ』は何をしてくれるかというと、15分間隔※1で間質液中のグルコース(ブドウ糖)を測定してくれます。

そのため、『どこで血糖が上がって、どこで下がった』という血糖値のトレンドの目安になります。

※1:間質液中のグルコース値を毎分測定し、15分ごとに最適化された平均値を記録

◇ 血糖値とグルコース

『FreeStyleリブレ』ではグルコースを15分間隔で測定すると書きましたが、血糖値とグルコースは何が違うのか?

ブドウ糖(グルコース)は、血液で体中に運ばれ、血管を通り抜け、間質液を通り、各細胞に届けられます。

SMBGは血液の中のブドウ糖(グルコース)の値を測定します。
なので『血糖値』=『血液中のブドウ糖(グルコース)の割合』です。

『FreeStyleリブレ』は、間質液中のブドウ糖(グルコース)を測定します。
間質液とは、細胞と細胞の間の液体のこと。

『FreeStyleリブレ』が測定するグルコースは正確には血糖値ではありませんが、血液中のブドウ糖(グルコース)と、間質液中のブドウ糖(グルコース)は非常に高い相関関係があり、血液中のブドウ糖が増えれば、間質液中のブドウ糖も増えます。

そのため、『FreeStyleリブレ』で測定したグルコースは血糖値やトレンドの目安になるのです。

FreeStyleリブレ

『FreeStyleリブレ』は2014年に欧州で発売が開始され、日本では2016年5月に製造販売承認を取得し、2017年1月に販売を開始。
2017年9月からは保険適用が開始された医療機器です。

『FreeStyleリブレ』は上腕部に取り付けてグルコースを定期的に測定する役目の『センサー』とセンサーが取得したデータを読み取る、『Reader』で構成されます。

※上記の画像で左がセンサーで右がReaderです

◇ センサー

センサーは厚さ5mm、直径35mmの円形の機械です。
小さな針のようなものがついていて、物々しい装着用の装置を使って上腕部(二の腕)にガチャンと押し当てて取り付けます。

1つのセンサーは取り付けて、起動してから14日(2週間)は使えます。2週間、つけっぱなしの状態です。
センサーは防水なので、つけたままお風呂やプールにも入れます。(海など塩分はどうなんだろう?)

センサー自体のグルコースデータの保存されるのは8時間分だけです。そのため、Readerで定期的にデータを読み取らないといけません。

左の写真は右腕につけている時の写真です。

センサーの中央に数ミリの柔らかい針のようなものがあり、それが間質液中のグルコースを測ってくれます。

スダチは腕が細く、脂肪も少ないので、最初の頃はシールが剥がれて、センサーがとれてしまいそうな状態になることが何度かありました。

センサーを付ける際、痛いらしです。なので、取り付けには気持ちの整理と覚悟が必要で、スダチの場合、時間がかかります。毎回「痛くしないで!!」「優しくして!!」と訴えられます。

センサーは両面テープのようなシールで貼り付ける感じですが、粘着力がすごく、取るのにも苦労します。取り外した後も皮膚にベタベタ感が残る感じです。

また、たまにですが、接着部分があれてしまい、右のように痛々しいあとがのこることもあります。

数日すれば跡は治るのですが、かわいそうに思います。


病院からは1ヶ月に2個までしかセンサーは支給できないと言われていて、途中で取れてしまったりすると、足りなくなってしまいます。

Amazonなど、通販でも売っていますが、保険適用外で購入すると1個、7,000円くらいしてしまうので、取れそうになっても2週間は頑張ってつかってます。

◇ Reader

Readerはセンサーに近づけると、センサーが取得している現在のグルコース値を表示してくれます。
SMBGのように採血しないで、ただ、センサーに近づけるだけでよいので、すごく便利ですし、時間もかかりません。
また、測定時にグルコースの変化が矢印で表示されるので、安定しているのか、上昇気味なのか、下降気味なのかなどの目安にもなります。

センサーから読み取ったグルコースのデータはReaderで90日分が保存されます。
そのため、90日分のデータを使って、グルコース値グラフの表示や、平均グルコースの表示など、グルコースのトレンドをわかりやすく表示してくれる機能もあります。

糖尿病ってどんな病気?③』でも書きましたが、Readerには血液を染み込ませる電極を取り付けることで、SMBGの測定器にもなります。

パソコンにデータ管理ソフトウェアをインストールしておけば、ReaderとパソコンをUSB接続することでデータをPDFにすることもできます。
データ管理ソフトウェアのダウンロードはこちらFreeStyleリブレ情報サイト『データ管理ソフトウェア』から行えます。
なお、Reader側のUSBの形状は『USB 2.0 Micro-B』です。最近は減ってきてますよね。Type-Cになってくれないかぁ・・・・。Readerの充電もこのUSBで行います。

ReaderもAmazonで購入できますが、保険対象外で5,000円ほどでしょうか。

なお、FreeStyleリブレはすごく便利ですが、SMBGで測った血糖と値が乖離することがあります。特に血糖が安定していない場合とセンサーを取り付けたばかりの時です。

間質液中のブドウ糖は、血液中のブドウ糖の増減より遅れて増減します。
そのため、血糖値が増加や減少しているときは、FreeStyleリブレの値は少し遅れて反映されてきます。

また、センサーを取り付けた24時間は安定しないので、できる限り、SMBGを利用するようにマニュアルにも書いてあります。

今回は血糖値のトレンドの把握の重要性とトレンドを知るための『FreeStyleリブレ』をご紹介しました。

『FreeStyleリブレ』は日本で2017年から利用ができるようになったってことですが、結構最近なんですね。

それまでは、SMBGだけで血糖の測定を行っていたのかと思うと、『FreeStyleリブレ』は画期的で、糖尿病患者の負担をすごく減らしてくれたんだと思います。

最近では、スマートウォッチで血糖値を測定する研究も進んでいるようですので、もっともっと糖尿病患者やその家族の負担が減ることを願います。

コメント