こんにちは。デコポンです。
前回は糖尿病の割合や種類について投稿しましたが、今回は、糖尿病の治療について投稿していこうと思います。
糖尿病の治療は1人1人異なる治療方法、目標値、生活様式があり、専門の医師の指導の下、治療をおこなっています。
なので、スダチ以外の糖尿病患者の方に当てはまらないこともあるかと思いますのでご理解の上ご拝読お願いします。
糖尿病の治療
糖尿病は血糖値が慢性的に高い状態となる病気です。
2022年2月時点で、糖尿病の主な治療は、血糖値を適正な値に保つ、血糖コントロールが基本となっています。(病院の先生からはそう聞いてます。)
根本的な治療(「根治」というらしい)は確立されておらず、糖尿病と診断された場合は一生付き合っていく病気で、対症療法(病気によって起きている症状を和らげたり、なくしたりする治療法)として、血糖コントロールを行っていきます。
血糖コントロールとは高血糖の状態をなるべく減らし、血糖値を正常な値に保つようにコントロールすることになります。
血糖コントロール
ではどのような方法で血糖コントロールを行うのでしょうか。
血糖をコントロールするには、食事・運動が大切。また、薬で血糖のコントロールも行います。
- 食事療法 食事により摂取する糖やエネルギーのバランスを調整する療法。
- 運動療法 運動により摂取する糖を効果的に使う療法。
- 薬物療法 インスリンの分泌を良くするもの・効きを良くするもの、糖の分解・吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すような薬があるそうです。
糖分を過度に摂取しない。
偏った食事はしないなど。
運動することで糖がエネルギーとして使われます。
また、筋肉の量が増えると糖が体に取り込まれやすくなります。
また、脂肪が減ると、インスリンが効果を発揮しやすくなります。
また、注射により、インスリンそのものを外から補うこともあります。
血糖コントロールは糖尿病全般の基本となる治療方法であり、食事療法・運動療法は2型糖尿病の初期段階などで、生活習慣を改善しインスリンの機能改善を目的として行われる血糖をコントロールする治療です。
2型糖尿病でも症状によっては、食事療法・運動療法と薬物療法も行われます。
1型糖尿病は、インスリン自体が分泌されない疾患です。
なので、インスリンを外部から摂取する必要があるため、薬物療法が主な治療法となります。
1型糖尿病のスダチは薬物療法の注射によるインスリン投与の治療しかありません。
血糖値について
血糖値は血液中のブドウ糖の割合といってきましたが
血糖値はmg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)という単位であらわされます。(溶液1dLあたりに溶質が何mg溶けているか)
僕の健康診断の結果を見るに、65~99mg/dlが血糖の基準範囲(正常値の範囲)と書いてありました。
ただ、基準範囲は健康診断でよくある食後4時間以降の値であり、空腹時の基準範囲であると読み取れます。
食事を取ったとしても、健常者であれば、食後2時間後に140mg/dlを超えることはないそうです。
血糖値は上下するものなので、基準範囲を一瞬超えたとしても、高い状態が継続しなければ糖尿病とはならないのではないでしょうか。
糖尿病予備軍や再検査が必要とかにはなるかもしれませんが・・・・
血糖値の測定
血糖値はどうやって測定するのか。
基本は採血して、血糖測定器で測定します。
血糖コントロールするためには、常に変動する血糖値を1日に何回も測る必要があります。
なので、その度に病院に行くわけにもいかないので、自分自身で採血し、血糖測定器で測定することになります。
◇ 採血
採血は、病院から支給された、採血用穿刺(せんし)器具を使って、指先に小さな傷をつけて血を出します。
スダチは、TERUMO社(テルモ)の『メディセーフ ファインタッチⅡ』を使っています。
※※注意※※上記の楽天へのリンクですが、リンク後の画像が正しい製品がでてきていませんので、ご注意ください。
この穿刺器具に専用の針をつけ、指先に押し当てた状態でボタンを押すと針が出てきて、指先に小さな傷をつけ、血が出てきます。
この穿刺器具は針の長さを5段階で変えることができ、皮膚が薄い人、厚い人でも対応できます。
スダチは痛がるので、一番短い長さに設定してますが、最近は、皮膚が厚くなってきたのかわかりませんが、かなり押し付けても血が出ないことがあり、何回もチャレンジすることがあります。
◇ 血糖値の測定
採血で出てきた血を、血糖測定器で採取して血糖値を測定します。
血糖測定器も病院から支給されました。採取すると2秒程で血糖値が表示されます
スダチは本ブログでもこれからよく出てくることになるかもしれませんが、Abbptt社(アボット)の『FreeStyleリブレ Reader』を使っています。
『FreeStyleリブレ Reader』は血糖測定器というよりも、グルコース値を測定するために支給されている機械ですが、血糖値測定機能もついています。
『FreeStyleリブレ Reader』に、血糖値測定用の電極を取り付け、その電極の先に採血で出てきた血を染み込ませて採取して使います。
採血用穿刺(せんし)器具、血糖測定機器ともに、病院で糖尿病と診断された場合は健康保険の対象となりますが、
医師の診断がない場合は健康保険の対象外となります。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
血糖値とは別に、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」というものもあります。単位はパーセント。
以前、病院の先生に「どれくらいの血糖値に安定させることが目標ですか?」と質問したことがあります。
回答としては血糖の値を目標にするのではなく、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を7%以下にすることが目標と回答がありました。
「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」とは、赤血球の中のヘモグロビンとブドウ糖が結合したもののこと。
赤血球は赤い色素のタンパク質で、酸素を全身に運び、二酸化炭素を回収する働きをしています。
ブドウ糖が血液中に多くなる高血糖状態が続くと、ヘモグロビンにブドウ糖が結合しはじめます。
ブドウ糖が結合したヘモグロビンのことを糖化ヘモグロビンといい、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」で表します。
ヘモグロビンにブドウ糖が結合すると、分離することはほぼないそうで、その性質を利用して「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を測定し、1〜2ヶ月の平均的な血糖値として確認します。
ヘモグロビン(赤血球)の寿命は約4ヶ月(120日)と言われていますが、なぜ、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」が1〜2ヶ月の平均的な血糖値を反映した値になるかというと、
赤血球は常に死滅(寿命)と生産が行われており、生産されてから3〜4ヶ月たった高齢の赤血球は全赤血球中10%程度と少なく、平均的に見ると1〜2ヶ月の血糖値を反映しているそうです。
「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の基準値ですが、僕の健康診断の結果を見るに、4.7~5.5が基準範囲(正常値の範囲)と書いてありました。
また、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」には、日本の基準(JDS)と世界基準(NGSP)がありますが、今は世界基準で測定されることが多いそうです。
健常者の基準範囲は以下の表のようになっています。
正常 | 要注意 | 糖尿病の可能性あり | 糖尿病が強く疑われる |
---|---|---|---|
5.6%未満 | 5.6〜5.9% | 6.0〜6.4% | 6.5%以上 |
なお、糖尿病患者の「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の目標は健常者の基準値とは異なります。
65歳未満の方の「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の目標は以下の表が一般的なようです。
血糖正常化を目指す際の目標 | 合併症予防のための目標 | 治療の強化が困難な場合の目標 |
---|---|---|
6.0%未満 | 7.0%未満 | 8.0%未満 |
なお、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は1〜2ヶ月間の平均値を反映しているため、血糖値が安定していた時と血糖値の上下変動が激しかった時でも同じ値になることもあり、血糖値の変動推移を見るには相応しくないそうです。
今回は糖尿病の治療ついて書いてきましたが、糖尿病は現代医学では根治できず、一生、対症療法を行なっていく必要のある難病です。
医学は常に進歩しており、ここでも書いたような、根治を目指す研究も行われてもいます。
スダチの退院後の「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は7%台前半なので、まだ目標に届いていません。血糖コントロールをもっとしていかないといけない状態です。
スダチ、一緒に頑張ろうね。
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