こんにちは。デコポンです。
前回は血糖コントロールが糖尿病の基本的な治療であり、血糖や血糖測定について投稿しました。
ただ、血糖コントロールってなかなかわかりづらいですよね。
変化する血糖値
◇ 血糖値とインスリン分泌
健常者は、食事を取ると、血糖値があがります。血糖値があがると、インスリンが分泌され、インスリンによって血糖値が下がります。
以下は健常者の血糖値推移とインスリン分泌をグラフにしたものです。
インスリンには食事に関係なく常に分泌される、基礎インスリン分泌と、食事をとるごとに分泌される、追加インスリン分泌があります。
その二つがうまく機能して、健常者は適切な血糖を維持することができるのです。
◇ 1型糖尿病の血糖コントロール
健常者はインスリン分泌を自然に行いますが、1型糖尿病患者は注射などによりインスリンを外部から投与して、血糖をコントロールします。
基本的に、基礎インスリン分泌と、追加インスリン分泌を補うため、外部からインスリン製剤を注射などで補充することになります。
スダチも当初は、注射でインスリンを1日に5回打っていました。
夜の寝る前に、基礎インスリン分泌分として、少しずつ効いて長く持続するタイプの、持続型溶解インスリン製剤を、翌日の1日分として打ちます。
そして、朝、昼、おやつ、夜の食事前に、食事で上がる分の血糖を下げるためのインスリン注射を4回。
こちらは、追加インスリン分泌として、即効性がありすぐに効くが、持続しないタイプの、超即効型インスリン製剤を注射で打ちます。
1日に5回も注射するなんて・・・かわいそう。
でも、注射5回じゃないんですよ。
注射の前に血糖値測定で採血用穿刺(せんし)器具で自分の指に傷つけるんです。
注射的な針を刺す作業を1日10回もすることになります。
血糖値の測定については、こちらで投稿しています。
◇ 高血糖よりも怖い、低血糖
『そんなに頻繁に血糖を測定したり、食事ごとにインスリンを補充しないで、インスリンを多めに摂取しておけばいいじゃないかぁ。』 と思われるかもしれません。
しかし、血糖値は非常に生命維持に大切なもので、少なくなると命にかかわります。
その証拠に、血糖値を下げるホルモンは『インスリン』の一種類しかないのに対して、血糖値を上げるホルモンは『グルカゴン』『アドレナリン』『コルチゾール』と複数あり、低血糖がなるべく起こらないような仕組みになっています。
高血糖はすぐに生命を脅かすほどの症状はでず、ゆっくりと体を蝕んでいきますが、低血糖はすぐに生命を脅かします。
インスリンの過剰摂取により、血糖値が異常に低下してしまうと、最悪、痙攣や昏睡状態に陥ります。
なので、糖尿病患者は低血糖にも細心の注意を払う必要があるのです。
インスリン製剤を投与する必要がある糖尿病患者は、低血糖に陥らないよう、常に糖分をすぐに補給できるように捕食を持ち歩いています。
スダチもバックには『ラムネ』『カントリーマアム』を常備しています。
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