デコポンです。
糖尿病の根本的な治療が可能になるかもしれない研究結果が2022年2月11日に発表されました。
1型糖尿病は自己免疫で、すい臓のβ細胞が破壊されることで、血糖値を下げるためのモルモンであるインスリンが分泌されなくなる病気です。
すい臓のβ細胞は出生前後に活発に増殖し形成されますが、形成後は増殖活動が急速に失われ、熟成したβ細胞には自己複製能力がほぼないため、糖尿病などすい臓のβ細胞が破壊されても修復されません。
今回の研究結果によるとβ細胞が活発に増殖する際、MYCLという遺伝子が大きくかかわっていることがわかったそうです。
そのMYCL遺伝子をβ細胞に発現させたところ、増殖活動が活性化!!。β細胞が自己修復されたってこと。もちろん、増殖したβ細胞はインスリンの分泌を始め、血糖が低下したことまで確認されているそうです。すごい!!
多くの糖尿病患者はインスリンにより、合併症の発症を抑えて生活できるようになりましたが、根本的な治癒には至っていません。
インスリンが1921年に抽出できるようになり100周年を迎えました。
そんな年に根本的な治療となるかもしれない研究結果が発表されるなんて!!。
実用化にはまだまだ時間がかかりそうですが、光が見えたような気がします。
この研究は「東京大学医科学研究所」「京都大学」「愛知医科大学」などのグループが行っており、英国の医療雑誌「Nature Metabolism」に掲載されたそうです。
成熟膵島細胞を増やすことに成功 ~糖尿病の根治に向け、新たな再生治療法の可能性を発表~|東京大学医科学研究所 (u-tokyo.ac.jp)
早く実用化され、インスリンを自分で投与せず、血糖コントロールを気にせず、普通に生活できる日々が来ることを願っています。
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